まかない

学生時代、まかない目当てに豪州の日本食レストランで働いていたことがある。ランチのシフトでは、午後3時のラストオーダーの後にスタッフ全員で食卓を囲み、ディナーのシフトでは、(プラスチックの)食品保存容器を持っていくとその中に食事を詰め、お弁当として持ち帰らせてくれた。
驚くのはそのメニューの充実ぶりで、店の通常メニューよりはるかに豪華なことも多々あった。また調理するのが何年も経験を積んだシェフだけに、その味はもちろん申し分ない。時には旬の食材を取り入れたりと、十分お客に出せるようなものばかりだった。
ただ気になっていたのはその食事にかかる費用。レストランでは営業時間外のエアコン利用を減らしたりと小さな節約術をいろいろと試みていたが、いくらでも節約が可能と思われる食事内容ではその量や質が落ちることはなかった。何があっても食欲には勝てないということか。(芽依)

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