NNAオーストラリア社長、オセアニアのニュースを斬る!

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第185回 2つの違和感

オーストラリアではこの1週間、どのメディアを見ても原子力潜水艦のニュースでもちきりだった。オーストラリアと米国、英国の3カ国首脳が、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に関する詳細な計画を発表したことだ。筆者はこれら […]

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第184回  大使の役割とは

2000年代半ばに、当時筆者が駐在していた香港で、日本の内閣安全保障室長を務めた故・佐々淳行氏の大規模な講演会があったのを覚えている。その質疑応答で、佐々氏は「外国の大使に赴任した日本の外交官は、国益を省みず、赴任国にへ […]

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第183回 日本の青果はなぜ豪州に輸出できないのか

近年の海外での和食ブームで、昨年通年の日本の海外向け農産物・加工食品輸出は1兆4,148億円と、過去最高を更新したという。日本政府はそれを2025年に2兆円、30年までに5兆円とする目標を掲げるなど、輸出拡大への鼻息は荒 […]

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第182回 中国の筋書きと演出

オーストラリアのウォン外相と中国の王毅国務委員兼外相が21日に公式に北京で会談し、両国は冷え込んでいた両国関係の改善に向けてかじを切った。だが、中国国営メディアのチャイナデイリーなどが今回の会談に対して好意的な論調を示し […]

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第181回 豪州メディアの言論文化

オーストラリア上院議会でこのほど、公共放送ABCのデビッド・アンダーソン社長を招いた聴聞委員会が開かれた。そこで自由党議員が、ABCの労働党寄りの政治バイアスについてやり玉に挙げていた。その際の議論は、この国の言論文化を […]

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第180回 難民を受容する国と拒否する国

シドニーの中心部で11月6日に、難民に永住権を与えるよう求めたデモがあった。大規模ではあったが、翌日の地元新聞などの大手メディアに全く取り上げられず、一般人にほとんど知られることはなかった。実はデモがあったその日に、筆者 […]

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第179回 日豪の安保協力の今後

北京に駐在していた頃、中国の政府関係者から言われたことがある。「今の共産党があるのは日本のおかげだ」─。当時は中国内で反日運動が高まっていた頃。1920年代の国共合作から戦後に至る過程で、日本という敵がいたことによる共産 […]

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第178回 労働党の防衛力強化

オーストラリアで労働党が政権を取ってから100日が過ぎ、アルバニージー首相への満足度が6割と、野党と大差を広げている。この政権、外交分野では、保守連合による前政権と比べてかなり内向きの政策に転換されるだろうとみられていた […]

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第177回 ターンブルの呪い

首相を務めた大物議員が、政権から退陣してもご意見番として政権に大きな影響力を与え続けるというケースは日本にもある。だが、自分が所属していた政党が選挙で不利になる、まるで野党党首のような言動を繰り返すとなると、言語道断とい […]

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第176回 夢の跡のつわものたち

オーストラリアの総選挙で惨敗を喫した保守連合、特に自由党が、今後の方針に揺れている。前政権で国防相を務め、タカ派外交で名をはせたピーター・ダットン氏が自由党党首になり、右傾化するかと思いきや、今後は環境政策や財政再建、地 […]

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