第195品 ロゼラのカクテル・オニオン

カレーライスにもよく合います

オーストラリア人と言えば、やはりバーベキュー(BBQ)。BBQでは、肉が焼き上がるまでは、ビールを片手に歓談することになります。そんな時、軽くつまむのに最適なのが、直径2センチメートルほどの小さい玉ねぎの酢漬け、ロゼラのカクテル・オニオンです。

オーストラリア固有の色鮮やかな鳥、ロゼル(ナナクサインコ)が目印で、大手スーパーでは必ずといっていいほど見かける老舗ブランドです。創業は1895年と古く、実に124年の歴史を誇ります。ただ、創業以来これまでにオーナーが6回も変わりました。英蘭系大手のユニリーバがオーナーだったこともあります。今はフルーツジュース「Sunraysia」を製造するメルボルン拠点のサブランズ(Sabrands)が、2013年に破綻したグルメ・フード・ホールディングスから同ブランドを買い取り、経営しています。

オーナーが頻繁に変わったのは、スーパーによるプライベートブランド(PB)商品強化に翻弄されたとの見方が強いようです。ロゼラのブランドは、他にトマトソースも展開していますが、オニオンもトマトも、新規参入がしやすいのかもしれません。しかし、それでもしぶとく生き残っています。それが老舗ブランドの強みということなのでしょう。

なお、肝心の味はというと、すこし柔らかいらっきょうを想像すれば、ほぼ間違いありません。(尋助)

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