第435品 オリーナズ・ベイクハウスのアルチザン・クッキー

ホームメードスタイルの不揃いさが売り

仕事中、小腹が空くなんてことはありませんか?そんな時に最適なのがオリーナズ・ベイクハウス(Olina’s Bakehouse)のアルチザン・クッキーです。

流行りのサクッとして可愛いクッキーとは違い、このクッキーは「アルチザン(職人)」という名前が示している通り、大柄で無骨、硬めのクッキーです。歯応えもあり1枚で十分満足感が得られます。今回はパッションフルーツ味を試しましたが、上品な小麦粉とバターの味わいの中爽やかな果実の香りが鼻腔をくすぐります。

オリーナズは、ビクトリア州に本社を置くグルメ・フード・ホールディングス(GFH)のブランドです。同社は2009年に水産物会社として創業した後、15年に高級クラッカー市場に参入しました。参入後すぐに市場で存在感を示し、プライベートエクイティー企業CEPキャピタルが18年に買収しました。

その後、21年に今度は米食品大手モンデリーズ・インターナショナルがGFHを買収します。オーストラリアはコストが高いことから、モンデリーズは高価値商品の拡大を狙っていたといわれます。ちなみにこの時の買収金額は4億豪ドル(1豪ドル=約96円)。CEPの買収からわずか3年で5倍になりました。

モンデリーズのオーストラリア社長は、GFHの買収は日本のようなプレミアム市場に輸出可能になることがメリットと述べています。近い将来、日本の高級スーパーで見かける日が来るかもしれません。(尋助)

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