日豪で中傷合戦?

日本では10日に参院選を控えるが、オーストラリアでも2日に総選挙が行われた。与野党の獲得議席数は拮抗していて、与野党ともに勝利宣言が出せない状態だ。

接戦が予想された選挙区の一つが、ニューサウスウェールズ州ニューイングランド。農家が支持基盤である国民党の党首で、副首相兼農相の要職にあるジョイス議員の地元選挙区だ。しかし、同党の内部紛争を背景に、かつて同区の選出議員を務め、政界を引退していた無所属のウィンザー氏が出馬。人気の高いウィンザー氏の勝利を予想する声もあった。

結果はジョイス議員が再選されたが、後味が悪い。国民党内の仲たがいは解決しておらず、ジョイス議員側や政府寄りメディアによる「ウィンザー氏たたき」がエスカレートしたことに、有権者は冷ややかだ。「ウィンザー氏は50年前にいじめっ子だった」との批判には言葉もない。選挙選終盤での誹謗中傷、今は日本で真っ盛りだろうか。(葉羽)

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