地声人語・湖城の窓から- vol.534
【地声人語】
大晦日は気の置けない友人宅でうっかり飲み明かしました。楽しい時間を過ごしたものの、元旦は昼頃まで眠り続け、2022年最初の食事は作り置きのチンジャオロースを解凍するだけという惨事に。ビデオ通話越しに日本の実家の豪勢な正月料理を目の当たりにし、来年は計画的に過ごそうと心に誓いました。(岩下)
大晦日は日本の実家ですっかり自堕落な時間を過ごしました。日本のテレビはどこを見ても、料理を大写しにして、タレントが「うまい!」と言うグルメ番組かドタバタお笑い番組ばかりで辟易しました。見終わった後、オイラの時間を盗みやがったなと思います。もう日本のテレビは見ないと心に誓いました。(西嵐)
大晦日は自宅でしっかりおせち料理を作りました。日本の伝統料理ではあるものの、シドニーで入手可能な品で代用できました。黒豆は似た缶詰を使い、栗きんとんはスイートポテトで増量します。ただ、昆布だけは代替もなくどうしようもありません。来年は半年前から昆布リサーチをしようと心に誓いました。(尋助)
【湖城の窓から】
「2022年を迎えて」
明けましておめでとうございます。本誌「ウェルス」は今年、前身の「豪州農業ニュース」の創刊から数えて15年目を迎えました。
振り返ってみると、この15年間で読者の皆様が所属する企業・団体の業種が多様化したと感じられます。当初はオセアニアで農林水産物を生産する企業、あるいは主に日本との貿易を行う商社の皆様が多かったのですが、最近では食品企業が目立ち、日本の自治体などにも読者層が広がりました。
特に食品企業の読者が増えたことは、オセアニアが生産地としてだけではなく、日本の商品を消費する市場として見られるようになった表れだと感じます。「人口が減少し中長期的には市場が縮小する日本のほかに、基本的価値を共有し、日本産商品の真価も理解され、人口も増えるオーストラリアやニュージーランドでも成長を目指す」という話を耳にするようになりました。また、地元産品をオセアニアへ輸出という目的をもつ自治体も、同じベクトル上にあるのでしょう。
「ウェルス」は引き続き、オセアニアで事業を展開する皆様に有益な農業・食品情報を充実させる所存です。今後も忌憚なきご意見を、またご支援のほどよろしくお願い申し上げます。【編集長】
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
小麦の輸出市場で、月末からロシア産の価格競争力が低下すると言われています。さて、その理由は何でしょうか?(答えは記事中に)