スーパー使うべからず

大手スーパーマーケットの利用を避け、反大量消費的なライフスタイルを呼び掛ける当地の民間団体「スーパーマーケット・フリー」について耳にした。

オーストラリアのスーパー業界では、ウールワースとコールズの2強が市場シェアの約7割を占める。どこの先進国でも大手の寡占化が進んでいるのかと思いきや、英国では大手2社のシェアは5割、米国ではさらに低く2割にすぎないというから驚きだ。同団体は地場の食料雑貨店や農家市場の利用を提案しており、これが値下げ戦争で窮屈な思いをしている地場の生産者のサポートにつながるという。

筆者の周りでも、食に関心の高い友人が、週末に開かれる市場や地場の肉屋で買い物をしている。聞けば摘み立てのりんごが手に入るほか、トレーサビリティの点でも魅力だとか。同じようにお金を払うなら、その使い方についてあらためて考える良い試みだ。(芽依)

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