地声人語・湖城の窓から- vol.537
【地声人語】
人気の日本食レストランに行ったら、持ち帰りのみの営業となっており驚いています。店内はいすや机が片付けられており、昨年のロックダウン時と全く同じ光景でした。本来は忙しいはずの木曜夜に持ち帰りのみとは、オミクロン株の影響で人手不足なのは歴然です。日本もいずれこうなる気がします。(花坊)
評判の中華レストランに行ったら、意外なほど閑散としていました。しかし店内は20テーブル以上ある広さ。オミクロン株の影響で客が寄りつかないのは歴然ですが、一点、店の看板がなく、外観からは飲食店であることすら分からないのです。美味しいレストランですが、このまま沈んでいく気がします。(西嵐)
新規のペルシャ料理レストランに行ったら、まだオープンしていませんでした。新型コロナの流行初期に中華料理店が閉店し空店舗になっていたところ、ようやく看板がペルシャ料理に変わりましたが、オミクロン株の影響で開店が遅れているのは歴然です。開店できずいずれ看板もなくなる気がします。(尋助)
【湖城の窓から】
「若者の支持は」
オーストラリアの食品小売市場で、ウールワースとコールズが合わせて7割近いシェアを握るというのは、当地に住んでいれば実感することだと思います。
さて、オーストラリアの消費者はどのスーパーを好むかを、年代別に調べた興味深い調査があります。それによると、1964年より前に生まれたベビーブーマー世代は、ウールワースを好む人が42%。コールズのファンは36%でその差は6ポイントです。その下の79年生まれまでのX世代は、ウールワースを好む人は、上の世代と同じ42%でした。しかしコールズも負けずに42%のファンがおり、両社の差はありません。しかし94年生まれまでのY世代はウールワース46%に対し、コールズは31%と差が15ポイントになります。さらに2010年代までのZ世代では、ウールワースのファンは54%と半数を超え、コールズを好む人は29%と3割を切り、差は25ポイントに広がります。
若者の支持を得たウールワースと、年配客にファンが多いコールズという分け方ができますが、企業存続には若い世代からのサポートが不可欠。コールズの若返りを期待します。
一方で、Y世代の5%は好んで食品を買うプラットフォームとして、アマゾンを選んでいます。今はまだ品揃えが十分ではないアマゾンですが、今後食品小売業界で注目の存在になるかもしれません。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
オーストラリアが管理する水域で獲れる高級魚「メロ」がインドへ輸出されます。さて、「メロ」とは日本でかつて何と呼ばれていた魚でしょうか?(答えは記事中に)