地声人語・湖城の窓から- vol.531
【地声人語】
傘の持ち方にもの申したいと思っています。よく見かけるのが、傘を地面と平行にして持つ人。手に持ったり、ブリーフケースの上に置いて歩いていたりしますが、エスカレーターで傘の先端が後続の人の顔の前に来て危ないといつも感じています。直して欲しいと思うのですが、一番直すべきは、注意できない、この臆病な性格かもしれません。(百芍)
天気予報にもの申したいと思っています。雨の確率90%というので、傘を持ち上着を着ていっても、結局雨は一滴も降らず。プロ野球で打率1割以下なら2軍落ち間違いなしです。それ以来雨に備えるのは確立95%以上と決めていますが、一番直すべきは、雨を厭う気持ちかも。オージーのように、雨?だからどうした?と考えるべきかもしれません。(曇天)
コンビニの店員にもの申したいと思っています。いつも買うタバコは20本入りなのに、ある店員は25本入りしか置いていないと、偉そうに断言します。店員の背後の棚を指差し、「それだよ」と言うとすまなそうな顔もせず、仏頂面で渡してきます。一番直すべきはこちらが「相済みませんが、不肖私が思うに、そちらではないかと」と言うことですが、無理かもしれません。(尋助)
【湖城の窓から】
「プラントベース・ウオーター」なるものが大手小売コールズで発売されました。日本語では植物由来水。アクアボタニカルというスタートアップ企業が、植物の中に含まれる水を取り出して有害物質を除去し、飲料水にしたものです。同社はサステナブル(持続可能)でリニューアブル(再生可能)だと謳っています。
以前小欄で、「ビーガンハチミツ」をとりあげました。昆虫の媒介を避けることで、環境へのフットプリントを最小化するというコンセプトのもと、ミツバチを使わずに生産したハチミツです。その時は、環境信奉もここまで先鋭化したかと驚いたものですが、「プラントベース・ウオーター」までになると、理解が追いつきません。畜産が引き起こす環境問題を意識し、植物由来肉に切り替えるという動きがありますが、植物由来水は一体何を問題視しているのでしょうか。
植物由来という流行を採用し、コマーシャリズムを環境問題で覆い隠す。そんな動きが出てきているのかもしれません。「プラントベース・ウオーター」がそうだとは言いませんが、環境を重視するならば、植物に由来する水は売ったりせずに、植物に返すのが本来なのではという疑問で夜も寝られません。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
クイーンズランド州の大雨で、青果の生産に被害が出ています。中でも夏を代表するあの果物の打撃が大きいそう。さて、その果物とは何でしょうか?(答えは記事中に)