地声人語・湖城の窓から- vol.529
【地声人語】
夜の寒さが想像以上でした。春でも夏でも午後8時を過ぎた途端、気温が下がります。熱帯夜がなく、エアコンがない家も多いシドニーですが、在宅勤務も多いので今夏はエアコンがある家に引っ越そうと思っているうちに、とうとう12 月。年末年始の引越しはトラブルが多くて……と言いながら、単に腰が重いだけでした。(花坊)
昼のショッピングモールが想像以上でした。日本なら、平日昼のショッピングモールは特に地方だとあまり人がいませんが、シドニーは在宅勤務とさまざまなライフスタイルの人がいる上に、とうとう規制緩和の到来で大賑わい。これは本格的な景気回復がやってくる、と思いきや、単にビッグセールでした。(西嵐)
朝の通勤ラッシュが想像以上でした。路線バスが高速道路に乗った途端、のろのろ運転に。コロナでマイカー通勤が増えたのかな、なんて思っているうちに、とうとう完全にストップ。動かないバスの中で時間を気にするなんて久しぶりです。経済活動が回復してきた証拠ならよいのですが、単に事故渋滞でした。(尋助)
【湖城の窓から】
「港の混雑」
今週号の特別寄稿「コンテナがない!」で、コンテナのスポット海上運賃は部分的に穏やかな下落傾向が見られると言及されています。では、港の混雑状況はどうでしょうか?
ブルームバーグの先週末のリポートによると、確かにアジアの主要港の混雑は緩和傾向にあるようです。上海・寧波間のトラフィックは前週から0.2%減少、香港・深セン間は10.4%と大きく減り、アジア3位の貿易ハブ、シンガポールは11月初旬以降、未処理分が大幅に解消され、週ベースで約15%の混雑解消がみられる状態です。
一方で、太平洋航路に緩和の兆候はありません。米ロサンゼルス港とロングビーチ港は、逆に混雑が6.7%増加。先週金曜日には、少なくとも75隻の貨物船が接岸待ちで並んでいたそうです。同リポートによると、米国西海岸の主要港である両港は、特に港側のコンテナ受け取りに難があるとか。のんびりやっている所に船が列をなしてやって来るので収拾がつかないようです。業を煮やしたバイデン政権が介入し、24時間週7日間の運営を指示し、運送業者にも追加料金を課すなどの取り組みを行いました。
それでも混雑は収まっていないのですが、出張った以上効果なしとは言えない現政権。何と「9日以上港で待っている船は32%減少した」と発表しました。9日待ちとはあ然とさせられます。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
メルボルンのスタートアップ、バーディーが、ハエの幼虫を使ったゴミ処理ビジネスを展開しています。さて、このエコビジネス、処理過程で発生するのは水と何でしょうか?(答えは記事中に)