地声人語・湖城の窓から- vol.541
【地声人語】
長引く雨で、朝の私が元気です。というのもエアコンがないわが家は、夏の暑い日の夜は、寝苦しく何度も起きてしまうのですが、ここのところは気温も低く寝付きがいいからです。オージーのように夏でもエアコン、扇風機もなしで過ごす。そんな心意気を見習いたいものです。(花坊)
長引く雨で、裏庭の芝生が元気です。裏庭も、通路側の芝生も住人が管理する責任があり、最近は毎週のように芝刈り機を動かしています。問題は、雨で通路に面した土手が崩れかかっていることです。万が一崩れても気にしない。今までの住人のそんな脳天気さを見習いたいものです。(西嵐)
長引く雨で、鉢植えの植物が元気です。中でも15年前に育て始め、1メートルの高さで成長が止まったかに見えた観葉植物が、再び葉を茂らすようになりました。また幹から新芽も芽吹いてきました。いくつになっても成長する。そんな力を見習いたいものです。(尋助)
【湖城の窓から】
「根回し不足」
オーストラリアの農業ビザを巡り、農相と外相の不協和音が聞こえています。国境の閉鎖で農場労働者不足が深刻化したことを受け、モリソン政権下で検討されていた農業ビザは、本来であれば昨年末までに導入されていたはずです。しかし2月も終わりを迎えた現在でも、東南アジア各国との交渉はどの国ともまとまっていません。
国民党副党首を兼ねるリトルプラウド農相は、交渉役のペイン外相を非難し「外相は私と国民党、モリソン首相にコミットした」と発言。交渉の遅れを「不満に思っている」と明言しました。交渉の遅れはウクライナ問題で欧州を訪問しているペイン外相の多忙さもさることながら、オーストラリア労組(AWU)が各国の大使館と直接交渉し、「簡単には署名しないように」と触れ回っていることが背景にあります。移民労働者の給料は週100豪ドル(1豪ドル=約82円)と過少で労働者は搾取されているとAWUは主張し、インドネシア以外の各国は二の足を踏んでいる状況です。リトルプラウド農相は、AWUに対しても「オーストラリアの評判を貶め、破壊している」と怒り心頭。「組合は取引を危うくしている」と批判しています。
しかしAWUは、昨年度の青果業界の生産高が前年比わずか1.6%減にとどまったことで「農業界は移民労働者の必要性を誇張しすぎている」と主張するなど、農業ビザへの反対姿勢は今に始まったことではありません。主張に耳を貸さない農相に対し、労組が実力行使に出たというのが実情でしょう。リトルプラウド農相は外相に丸投げする前に、労組としっかり協議を行うべきと思われます。【編集長】
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
ニュージーランドの乳業最大手フォンテラが、乳製品のオンライン競売システム「グローバル・デアリー・トレード(GDT)」を欧州のある国の取引所と共同保有すると発表しました。さてどの国でしょうか?(ヒント・酪農のイメージは少ない国です)(答えは記事中に)