地声人語・湖城の窓から- vol.530

【地声人語】

パクチーが好きです。メキシカンやエスニック系の料理をする時にはスーパーで束で売っているものを購入して使いますが、いつも使いきれずしなびてしまうので困っています。ベランダで育ててみたこともありますが、菜園上級者向けのハーブだったらしくあえなく失敗。パクチーを日持ちさせる秘訣はないか、模索の日々です。(岩下)

フィグが好きです。日本ではイチジク(フィグ)など食べたことはありませんでしたが、オーストラリアではシーズンにはよく売られています。干しイチジクは、干し柿と違ってツブツブの種があるのがいいです。自分でも干しイチジクを作ろうとしましたがあえなく失敗。そのまま食べる以外に、何かいい食べ方や秘訣はないか、模索の日々です。(西嵐)

タバコが好きです。こんな宣言をして今さら共感を得たい訳ではありませんが、道徳心は持ち続けたく、いつも裏道で吸い殻の捨て場に困っています。小さな瓶を携帯灰皿として使ってみたこともありますが、最近は雨が多く、傘とたばこで両手がふさがりあえなく失敗。意識高い系喫煙者となる秘訣はないか、模索の日々です。(尋助)

【湖城の窓から】

「C&G(クリーン&グリーン)」

国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)以降、注目度が上がったのが牛から排出されるメタンの問題。日米を始め105カ国が署名した枠組みでは、メタン排出量を2030年までに30%削減する目標を掲げています。

その「グローバル・メタン・ブリッジ」に関し、連邦政府は「家畜業界にとって惨事になる」として加盟していません。一方でバーミンガム金融相は「政府は、将来のある時点で新技術によりメタン排出量を80%削減することを目指している」と述べています。その新技術として脚光を浴びているのが「カギケノリ」。豪科学産業研究機関(CSIRO)が発見した、飼料に添加しメタン排出を抑制するという海藻で、開発企業フューチャーフィードは業界の期待を背負っています。

しかしここに来て、ライバルが一歩先んじた感があります。蘭系化学企業Royal DSMの抑制剤が、南米で認可されたもようです。DSMが欧州当局から前向きな評価を得たことで、欧州へ輸出を伸ばしたい世界最大の畜産会社JBSが動いたとみられます。しかしこの動きを聞いたフューチャーフィード、「気にしない。なぜならうちはケミカルではないから」と強気です。オーストラリアの農業界に標榜される「クリーン&グリーン」を、普遍の価値として強調していますが、ウェルビーイングや動物福祉にもつながるこのスタンスを、ぶれずに維持することは評価できるのではないでしょうか。(編集長)

【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】

新型コロナの巣ごもり需要で業績良好なファストフード業界ですが、今後4年間で店舗数を現在の倍に増やすという、鼻息の荒いチェーンはどのチェーンでしょうか?(答えは記事中に)