地声人語・湖城の窓から- vol.535

【地声人語】

ネットで注文したマスクに衝撃を受けました。以前購入した品の質が良かったので同じ出展者に再注文したのですが、なんと今度は全くの別物。生地はペラペラで、耳にかける紐にいたっては、短い2本の紐を結んで無理やり1本に仕立てています。オンラインショッピングを利用するなら、信頼できるサイトに限ると痛感しました。(百芍)

日本で注文した中古本に衝撃を受けました。数百円足らずの本一冊ですが、なんと自筆のお礼状が入っています。コピーではありません。日本のお客様へのサービスここに極まれり、と思いました。たかが本一冊、されど商品なのでしょう。商品を買うなら、日本の業者の売り上げに貢献したいと痛感しました。(西嵐)

デリバリーで注文したピザ屋に衝撃を受けました。自宅前で待っていたところ、遙か彼方に見える人影が近づくと、その手にピザ箱が。なんと徒歩出前です。歩いたら20 分はあるでしょう。食べてみると美味ではありましたが、バイクだったら熱々でもっと美味しかったはず。食品宅配を頼むなら、バイクに限ると痛感しました。(尋助)

【湖城の窓から】

「穀物、終わりました」
オーストラリアの冬作物の収穫が、終盤を迎えています。
東部州最大のグレインコープは今シーズン、1,270万トンを集荷しました。直近1週間ではわずか30万トン増えたのみです。東部は雨が比較的多く、作業の遅れがあるため集荷は続きますが、集荷サイトは予約制に切り替わりました。また、南オーストラリア州のバイテラはシーズン合計564万トン。今週は7万トンを集荷しました。同社発行の集荷リポートは今週で終了です。
そして西オーストラリア(WA)州最大の穀物業者CBHグループ。今シーズンは過去最多となる2,100万トンを集荷しました。現在、ほとんどの集荷サイトは業務を終了し、先週の増加分は60万トンのみでした。
ここで農業資源経済・科学局(ABARES)が昨年発表した穀物リポートを見ると、WA州の今シーズンの予想生産量を2,120万トンとしていました。ほぼ的中でご名答、と言いたいところですが、それより穀物の99%を1社が根こそぎ持って行くという、CBHのすさまじい寡占状態にあらためて驚きます。不健康な市場とも思いますが、港湾や保管施設など建設に数十億豪ドル以上(1豪ドル=約82円)の初期費用がかかるとなれば、なかなか新規参入者が現れないのが現実なのでしょう。(編集長)

【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】

オーストラリア食肉家畜生産者事業団のスコット駐日代表によると、新型コロナの流行初期に、日本では通常のレストランがどのような店に業態を転換する傾向が見られたでしょうか?(答えは記事中に)