地声人語・湖城の窓から- vol.491
【地声人語】
友人が旅行中、カエルを預かったことがあります。打診された際、「散歩もしないし楽だろう」と二つ返事で引き受けたものの、餌が生きた虫だということを忘れていました。餌のコオロギにも人参などを与えなくてはならず、一度の2匹の生き物の世話で悔やんでも後の祭り。楽しく旅をしている友人が待ち遠しくて仕方ありませんでした。(百芍)
わが家が旅行中、犬を親戚に預けたことがあります。しかし、そのわが家の犬は結構獰猛で、人には懐かないことをなぜか忘れていました。まあ親戚なら大丈夫だろうと思っても後の祭り。親戚は犬を庭の木につないだままで、餌をそっと出すだけの日々。散歩にも連れていかなかったようです。親戚も犬も、気の毒で仕方ありませんでした。(西嵐)
当方が旅行中、熱帯魚の餌やりを友人に頼んだことがあります。海外一人旅で、旅先では友人が餌やりに我が家に来ていることを忘れていました。学生時代のことで、現地から自分あてに手紙を出すという赤面ものを実行し、気が付いた時はもう5通投函、止めようにも後の祭り。大笑いしているはずの友人に次に会うのが恥ずかしくて仕方ありませんでした。(尋助)
【湖城の窓から】
「豪州値引き合戦」
週末、近所のコールズに出掛けると店舗の端に見慣れないものが売られているのを見つけました。芝刈り機やテントなど。どこかで見たことのある雰囲気です。
シェアを落とすコールズが、通常の食品スーパーでは販売しない品目を、期間限定で売る「ベストバイ」を導入したのは、昨年5月。迫り来るアルディの商法を真似したのは明らかですが、競合する2社が互いの戦略を模倣するのはよくあること。ただ、順調に追い上げるアルディはコールズの真似をする必要はありません。一方の客数の減少に悩むコールズにとっては、可能性のある戦略なら何でも試す状況なのでしょう。
今年に入ってからの売上の伸び率が3.3%と、昨年最終四半期の5%からさらに減速してしまったコールズ。先にそっと値下げした理由を「消費者の家計の苦しさの緩和」なんて言っていますが、自らの懐具合が怪しくなり、とうとう伝家の宝刀、値下げ戦略を大々的に導入しそうです。格安スーパーのアルディの主戦場に踊り込んで、返り討ちに遭わないように注意してもらいたいものですが。【ウェルス編集長】
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
生産高660億豪ドルと好調なオーストラリアの農業界ですが、なぜか輸出はふるいません。何故でしょうか?(答えは記事中に)