地声人語・湖城の窓から- vol.497

【地声人語】

20 年ぶりに釣りをしました。全くの素人にもかかわらず「釣った魚で食卓を飾るぞ!」と意気込みだけは十分にありました。しかし、待てど暮らせど魚はかかってくれません。結局、魚に餌だけ食べられる状況を繰り返し、釣果ゼロで帰宅しました。あまりにも悔しかったので、次回に備え、お薦めの釣り具や、初心者向けスポットをネット検索している毎日です。(百芍)

10 年ぶりに絵を描いてみました。かつては絵の具と筆を部屋に置いていたものですが、慌ただしい生活に紛れ、忘れていました。ただし描いてみると、昔の芸術的センスはさほど衰えておらず、むしろ洗練されたかもと思いました。しかし、失われた10 年があまりにも悔しかったので、今度は大きなキャンバスを買って部屋に置いておこうかと思っています。(西嵐)

30 年ぶりに柔道場に行きました。10 代のころの敏捷さはハナから諦め、運動不足の影響が如実なウエストをどうにかしようという目的です。しかし、加齢は全身に忍び寄っていました。結局、始めるのは格闘技に耐えられるだけの体を作ってから。あまりにも悔しかったので、高負荷筋トレへのモチベーションは十分なのですが、ウエストはこれだけで引き締まりそうです。(尋助)

【湖城の窓から】

「Completely different 」

ニュージーランド(NZ)が2023年から海上輸送による生体家畜の輸出禁止を決めました。その理由は動物福祉。オコナー農相は動物福祉に関し「NZは常に世界の先を行く必要がある」と述べています。

一方、オーストラリアでも生体家畜に関し大きな変化がありました。10年ぶりのサウジアラビアへの輸出再開です。2011年に、オーストラリアの全生体家畜輸出業者に対して、動物福祉を目的に輸出サプライチェーン保証システム(ESCAS)が導入された際、サウジ側はすでに独自の規制を導入していると異議を唱えました。それ以降、オーストラリアは有望市場サウジへの輸出再開を目指して農相が訪問し、今回ようやく道が開けました。

極端な両国の動きですが、NZの動物福祉重視の動きがオーストラリアに影響することはないのでしょうか。北部準州(NT)の業界団体代表は「NZが決めること」と話します。しかし「NZは全国で11万頭の牛を輸出したが、ダーウィン港だけで35万頭。NZの牧場は平均270ヘクタールで、NTは27万ヘクタール」と規模が違い影響はないと言います。隣り合う両国の畜産ですが、事情は完全に違うようです。【編集長】

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

新型コロナや豪中貿易紛争の影響で縮小したSA州のロック・ロブスター業界に、州政府が支援の手を差し伸べました。どのような支援内容でしょうか?(答えは記事中に)