オセアニア農業の歩み「日米で分かれる牛肉需要」

今週のトップ記事では、オーストラリア産牛肉が日本の輸入牛肉市場でシェアを広げていることを取り上げました。日本の牛肉消費全体は縮小傾向にあるものの、競合国の供給制約や安全性・品質への認知を背景に、オーストラリア産の存在感が高まっています。

牛肉価格の高止まりが消費者に与える負担の大きさも改めて感じました。昨年、オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)の国際市場担当ゼネラルマネジャーのアンドリュー・コックス氏にインタビューした際、同氏は、米国ではここ5-6年、価格が上昇していても牛肉の消費量が増えていると指摘しました。加工食品を避け、新鮮で高品質なタンパク質を求める健康志向が背景にあるといいます。これに対し、日本では1人当たりの牛肉消費量が減少傾向にあり、代わりに比較的安価な鶏肉の消費量が増えています。

今週は、ワイン業界で資産の圧縮と事業の選択・集中が加速していることも取り上げました。オーストラリアを代表する酒類大手やワイン醸造大手が相次いでワイン資産を減損し、ブドウ畑の撤去やワイナリー売却に踏み切ります。供給過剰や販売不振を背景に、各社が収益性をどう立て直すのか注目されます。(本田歩)

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ウェルス編集部

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