オセアニア農業の歩み「スーパー改革進まぬNZ」

今週のトップ記事では、ニュージーランド(NZ)のスーパーマーケット市場を巡る公約合戦を取り上げました。政府は昨年、新規参入の認可手続きを早め、海外企業の誘致も図ってきました。しかし、大手2社の市場シェアはなお8割超で、ドイツ系格安スーパーのアルディも進出しない意向を表明するなど、競争を増やす取り組みに目立った成果は出ていません。こうした中で食品価格が上昇し、有権者の不満が募っています。

総選挙を前に各党が企業分割や店舗売却といった強い策に踏み込むのは、有権者へのアピールの必要が高まっているからでしょう。一方、NZのビジネス界は財産権への介入が投資を遠ざけると懸念を表明しました。各政党は、投資家の信頼をどう守るかも問われています。

オーストラリアとNZの農業界にとって、燃料高が気がかりとなっています。オーストラリアのガソリンと軽油価格が、サウジアラビアの原油輸送を担う東西パイプラインの停止により急上昇し、約6カ月ぶりの高値を付けています。NZでもオクタン価91のレギュラーガソリンが、1リットル当たり3NZドル(1NZドル=約90円)を超える高値となっています。穀物の収穫期を控える中、農業機械や輸送に使う軽油の値上がりは生産者にとって重荷です。家畜輸送や、輸出の比重が高い林業への影響も注視していきます。(本田歩)

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ウェルス編集部

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