第352品 ビレッジ・デアリーのバニラ・ラッシー

プレーンな味が魅力?

多文化主義のオーストラリアにいると、日本に限らずさまざまな国の食品を輸入品ではなくオーストラリア化した国内製品として入手することができます。そうした食品の一つに、ビクトリア(VIC)州の乳業メーカー、ビレッジデアリーが製造・販売するインドのヨーグルト製品があります。

ビレッジデアリーは2003年に創業して以来、VIC州南西部ギブスランドで生産される生乳を利用したヨーグルト製造・販売を続けています。うたい文句は伝統的な製法を守ったヨーグルト製造で、プレーン味だけでなく、ギリシア風や中東風、さらにインド風(ダヒ)も作っています。問題は、同社の主力市場がVIC州とクイーンズランド州で、他州で同社製品を見かけることがなかなかありません。

ただ、同社のラッシーならニューサウスウェールズ州などでも入手可能です。バニラ味とマンゴー味の2種類のラッシーは、それぞれ3.5豪ドル(1豪ドル=約94円、調査当時)で、大手スーパーマーケットで購入できます。マンゴー味は、実は18年にオーストラリア乳業協会の品評会で金賞を受賞しています。しかし、あえて同社のヨーグルトの素に近い味を試そうとバニラ味を飲んでみました。結果はただの濃い目のヨーグルト・ドリンクで、やはりマンゴー味を選ぶべきだったと後悔しました。(欣達)

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