シドニーで愛媛の食品商談会、調味料が好評
愛媛県は4日、同県産食品の販路拡大を目指したビジネス向けの商談会をシドニーの日本食レストラン「鱒屋」で開催した。今治市の地酒「山丹正宗」の醸造元八木酒造部や同市の調味料製造会社の日本食研、松山市の塩製造会社の伯方塩業に加え、食品専門商社JFCオーストラリアとカイシ・オーストラリアが出展して同県産食品約50品を紹介。シドニーのレストランや小売店の関係者ら約50人が参加した。【ウェルス編集部】
商談会では◇八木酒造部の「山丹正宗」ブランドの純米大吟醸◇石鎚酒造の「純米大吟醸さくらひめ」◇協和酒造の「HATSUYUKIHAI―MON 純米大吟醸」◇伯方塩業の「伯方の塩」ブランドの「梅塩」や「唐辛子塩」「抹茶塩」◇日本食研のてり焼きソース、マンゴーハバネロソース、ラーメンスープ――などの試食が行われたほか、JFCが扱う同県産の冷凍ブリを握ったすしをはじめ、県産の調味料を使った手羽先、おひたし、天ぷら、アイスクリームなどが振る舞われた。
今回紹介した食品はすでにオーストラリア国内で流通しており、飲食小売業者はJFCまたはカイシを通じて注文ができる。
伯方の塩を10年ほど使っているというレストラン関係者は、安定した質のかつお節を見つけたいと言い、愛媛県産のかつお節に関心を示した。また、柑橘王国の愛媛県らしく、いよかんや河内晩柑などをドライピールにした商品について、「オーストラリアの消費者が求めているフュージョン料理に使用したい」、「ユズブームの次に来る食材として菓子職人におすすめしたい」との意見があった。
中華レストラン関係者は日本食研のソースについて、「マンゴーハバネロソースをクリスピーチキンに使用したい」と述べ、別の日本食レストラン関係者もソースを探していたのでぜひ購入したいと活用に意欲を示した。ソースを使ったすしが完食となっていたことから、参加者の関心の高さが伺えた。
また日本人シェフからは、石鎚酒造の「純米大吟醸さくらひめ」と伯方の塩の「梅塩」を使ってみたいとの意見が聞かれた。日本人の料理研究家は「日本の新しい食がオーストラリアに入ってくることで新しい食文化が生まれ、世界の食文化の中心地としての地位向上につながる」と評価した。
愛媛県はオーストラリアを重点市場の1つとして捉え、同県産食品の輸出に加え、オーストラリアからのサイクリングを中心とした観光客誘致にも力を入れている。
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