「ウィチェティグラブ」狩り
「ウィチェティグラブ」狩りに連れて行ってもらったことがある。オーストラリアの先住民が伝統的に食べてきた蛾(が)の幼虫で、色は白い。子供のころカブトムシの幼虫を飼ったことはあるが、食べようと思ったことはない。だが、せっかくの機会なので一緒に食べることにし
た。
まず、アボリジニの友人と、彼ら以外立ち入り禁止の区域に入り、背の低いアカシアの木にいる幼虫を探す。意外とすぐに見つかったが、生で食べるのは勇気がいる。同行していた知人は「ヘーゼルナッツのような味」と言うので、試してみた。
牙に唇をかまれないように気をつけながら、頭部を残して皮を食いちぎると、中から濃厚なスープが出てきた。味の感想は「ウニ」だ。焼くと見かけはソーセージのようになって食べやすく、エビのような味になる。次に友人が捕まえてきてくれた時には、ワサビしょうゆを用意。砂漠の真ん中で新鮮な海産物の味を楽しんだ。(南儀)
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