割り勘文化
日本で大衆居酒屋に行くと、各テーブルに据え付けられたタッチパネルによる注文が標準化している。
最近は「割り勘機能」が定着し、ボタンを押すだけで一人分の金額が一瞬で出るほか、多く飲んだ人とそうでない人の金額に差をつけて柔軟に支払額をはじき出すことも可能だ。日本の決済アプリやメッセージアプリにも割り勘機能があり、1円単位できっちりやり取りする文化が反映されているよう。
一方当地オーストラリアでは、パブなどにグループで飲みに行くと割り勘ではなく「シャウト」と呼ばれる方法がお決まりだ。一人ずつ順番に全員分の飲み物を支払う仕組みで、多少の金額の大小は「最終的になんとなく帳尻が合う」として気にしない。当地でも新型コロナウイルス流行を機に非接触の注文・決済システムの導入が増えたが、細かいことは気にしないオージー、割り勘機能はいつまでたっても登場しなそうだ。(岩下)
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