火炎樹の味
新型コロナウイルスの感染流行によるロックダウン(都市封鎖)を機会に、近所の公園に行くことが増えた。ほぼ1年を通じて公園を歩くことは、約10年前に引っ越して以来なかったことで、ようやく公園の四季を目にするようになった。
今更ながら気づいたことは、火炎樹が植えられていたことだ。さらに、火炎樹に大きなサヤエンドウのような実がなることも初めて知った。調べるとイラワラ・フレーム・ツリーと現地名がついた在来種で、先住民が食べていたとのこと。栄養価も高く、さやを割って中の実を生で食べたり、いぶって食していたという。
Youtubeで見ると、コーヒーを切らした女性が近所の火炎樹から実を取って来て、ローストしてからコーヒー代わりに飲んでいた。いろいろと試したくなったが、問題は外敵ににおいで対抗する大量のカメムシが実についていることだ。彼らの避け方についての先住民の知恵は調べても出てこない。思わぬライバルへの対策に悩んでいる。(欣達)
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