湖城の窓から 「おいしいフードロス削減」

環境保護への関心が高まる中、フードロスの削減活動に参加してみました。規格外の形や色のため、従来は廃棄されていた野菜を販売するスタートアップ企業に注文すると、すぐに10キロの箱一杯の野菜が届きました。

不揃いのニンジンやいびつなアボカド、まだら模様のバナナなど、確かに見た目は良くないですが味は問題なし。値段は1回50豪ドル(1豪ドル=約93円)と安くはないものの、わずかながらも地球に優しい行いをしたという充実感を得られます。ただ残念だったのは、ズッキーニが腐りかけていたこと。フニャっとした感触で水も沁み出します。オージーは気にしないのかと思いつつ、ゴミ箱に入れました。

サブスクライブ制なので、来週も届きます。もしまた腐った商品が入っていれば、一事が万事、二度あることは三度ある、と判断してキャンセルを検討せざるを得ません。

さて、そんな偏狭な筆者でも絶対に満足しそうなエコ食品を発見しました。それはコールズで売れ残ったパンを原料にしたクラフトビール。これなら買った商品が腐っていた、なんてことはまずないでしょう。ブリスベンの醸造所が開発した「ロスト・ラガー」という名のそのビール、コールズ系酒販のリカーランドで販売が決まりました。両社の関係がさらに発展して、売れ残ったそのビールで豚肉を煮込み、醸造所内のパブで販売するなんてエコシステムが作られたら良いですね。フードロス削減、意外とおいしい関係が築けるかもしれません。(編集長)

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