第318品 サカタのライスクラッカー

お土産にも。[vkExUnit_ad area=more]価格は2ドル(1豪ドル=約84円、調査当時)

オーストラリア在住の日本人であれば、誰もがスーパーのスナック売場で「おお、日本の煎餅が売っている」と喜んだ経験があるでしょう。

その商品の名はサカタのライスクラッカー。日本語の耳に馴染む名前で、元は酒田米菓かな?なんて想像も膨らみます。一方、この国では外見は日本ぽくても中身は完全オージー、なんていう商品もたくさんありますから、もしやサカタも、なんて疑念も。

サカタは米食品大手ペプシコのオーストラリア事業が持つブランドです。ペプシコが言うには、このクラッカー、50年以上前に日本のサカタ村のある兄弟が作ったUsu-Yakiが起源だとか。そのパリパリ感が大好評だったといいますが、こんな安易なストーリー、信じる日本人はほとんどいないでしょう。

しかし、ここはオーストラリア。オージーがオリエンタルな魅力を感じれば良いのです。

実際、現地紙オーストラリアンに「サカタのルーツを訪ねて日本を旅した」という読者投稿が載っていました。無事ルーツを発見できたことを祈ります。

実はこのクラッカー、亀田製菓がOEM契約を結び、相手先ブランドによる生産と供給をしています。おお、やっぱり中身は日本だ、と喜ぶのはまだ早い。生産を担うのはタイ・カメダ。オーストラリアで大活躍している日系タイ人、という表現が一番近いようです。(尋助)

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