オセアニア農業の歩み「無糖化の波は世界各地で」

今週はトップ記事で、オーストラリアの飲料市場で進む「無糖化」の流れを取り上げました。1997年から2024年までの販売量を分析した調査からは、砂糖入り飲料の存在感が大きく低下する一方、無糖飲料が市場の主流へと移りつつあることが分かります。これは一時的なブームではなく、飲料市場の構造そのものが変わり始めたことを示しています。

消費者の間で砂糖の取り過ぎを避けたいという意識が広がる中、業界側も砂糖削減に積極的に取り組み、既存商品の減糖やゼロシュガー商品の拡充を進めています。一方で、人工甘味料への警戒感も一部で強まっており、ステビアやモンクフルーツなど天然由来甘味料を使った商品が近年増えている点も興味深いところです。

砂糖を控える傾向は、オーストラリア特有のものではありません。英国やカナダでも砂糖入り飲料の販売量は減少しており、日本でも無糖の炭酸飲料や茶系飲料が市場を広げています。調査会社の富士経済によると、日本では値上げによる買い控えで数量ベースの販売は減少しているものの、無糖飲料の存在感は高まっています。無糖紅茶の販売量の拡大も期待されています。

オーストラリアの小売店で販売されている緑茶や紅茶は、砂糖入りが少なくありません。オーストラリア市場でも茶系飲料に無糖化の流れがどの程度広がるのか、注視していきたいです。(鮎子)

投稿者プロフィール

ウェルス編集部

公式SNSをフォロー