オセアニア農業の歩み「実際の栄養価は?」

今週のトップは、オーストラリアで高タンパク食品市場が伸びていることを取りあげました。高タンパクヨーグルトが人気の米ヨーグルト大手チョバニによると、「高タンパク」「砂糖無添加」「天然原料のみ使用」といった健康的なイメージを想起させる文言を商品に掲げることで、消費者の購買意欲が高まるそうです。消費者の「手軽に健康を意識した食品を食べたい」というニーズが追い風になっています。

一方で、栄養士からは「消費者は実際の栄養価を見極めるべき」との指摘も出ています。栄養士のベケット氏は「高タンパクと表示されていても、実際には1食当たり5グラム程度しか含まれていない商品もある。果物や野菜、全粒穀物にも十分なタンパク質が含まれており、加工食品ばかりに頼る必要はない」として、冷静な判断を呼びかけています。オーストラリアでは健康ブームが広がっていますが、自分に合った適切な栄養の取り方を見極める姿勢が求められています。(本田歩)

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ウェルス編集部

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