第460回 ベントスポークのバーリー・グリフィン
コスト高に加え高い酒税にあえぐクラフトビール業界ですが、消費者にとっては独特の個性が魅力です。今回はキャンベラのクラフトビールメーカー、ベントスポークのバーリー・グリフィンをご紹介します。
ベントスポーク(曲がったスポーク)は、自転車文化をオマージュしたブランディングで知られています。キャンベラの老舗醸造所ウィグ&ペンの醸造責任者だったリチャード・ワトキンスさんらが2014年に独立・設立しました。併設のパブでは26種類ものクラフトビールが提供され、高い品質と相まってすぐに人気を博しました。
中でもペールエールの「バーリー・グリフィン」は、ロンドンで開催されビール業界のオスカーとも言われるBIIA国際醸造コンテストで、オーストラリア初の金賞を受賞しています。ちなみにバーリー・グリフィンは、幾何学的なパターンと自然の地形を活かしたキャンベラの都市設計を担った建築家の名前です。
自然との調和は同社のコンセプトでもあり、醸造過程で出た穀物かすは地元農家に家畜の飼料として提供され、代わりにパブのメニューに使われる野菜が農家から提供されるそうです。
味の方は、フルーティーで飲み口は軽めです。全国の酒販店でも4本入り18豪ドル(調査当時、1豪ドル=約95円)で販売していますが、キャンベラ訪問の際にお試しを。(尋助)
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