第389品 コヨの乳製品不使用アイスクリーム

       ヤシの木のロゴが目印

オーストラリアでは、ビーガン(完全菜食主義)や乳製品をとるとおなかを壊してしまう乳糖不耐症の人向けに、乳製品不使用(デアリーフリー)の食品をよく見かけます。中でもアイスクリームは、濃厚なミルク感を動物性脂質なしに再現するのは難しいですが、今回紹介する世界初のココナツヨーグルトブランド、COYO(コヨ)のアイスクリームは、なめらかな口当たりがいつものアイスクリームと遜色ありません。

コヨの創業者、ヘンリー氏は、イギリス系の血筋を引きながらフィジーで生まれ育ちました。ココナツを集めてはミルクを作ったり夕食にしたりと、ココナツは日常生活の一部だったといいます。フィジーの人々の間では、ココナツはおいしいだけでなく、非常に栄養価が高いことが周知の事実だったそうです。

2009年、オーストラリアに移住していたヘンリー氏は、ココナツの素晴らしさを世界に伝えるため、プロバイオティクスが入ったヨーグルトをココナツミルクから商業規模で生産するアイデアを思いつきました。実際、ヘンリー氏の妻サンドラ氏は乳糖不耐症だったため、商品開発は「アレルギーを持つ人に新しい食の世界を提供できる」という希望に満ちていました。

今回試したのはアイスクリームのクッキークリーム味。クリーミーで甘すぎず、食事に制限がない人でも進んで買ってしまいたくなる味です。価格は10豪ドル(1豪ドル=約89円)。ほんのりココナツの風味があるので、マンゴー味を出したら絶対に売れる、と商品開発者に伝えたいです。(岩下)

 

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