食べてはいけないもの
オーストラリアの法律は英国由来の法観念を基にしており、動物に対する扱いも英国流だ。州・準州・特別区では、犬猫について「食用目的での処分や売買」が禁止されている。愛(め)でる対象で、食べる対象ではないからだ。
ただ、法律で犬猫肉の消費を禁止しているのは、意外にも南オーストラリア(SA)州だけだ。裏を返せば、SA州以外では、何かの拍子に亡くなった犬猫を自家消費する限りは、合法だということだ。
一方、オーストラリアのシンボルにもなっているカンガルーについては、保護動物だから食用ではないのかと一瞬思うが、スーパーマーケットに行けば分かる通り、カンガルーの肉が堂々と売られている。大型種の増えすぎを避ける目的での処分や狩猟が法的に許されており、それらの肉が取引されているからだ。ペットになることがまれなだけに、英国系の法律は、食用カンガルーには抵触しないということだ。(頼徳)
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