新・たえこのワイン 第28回 Les Jamelles

ワイン作りは古く紀元前に中東やヨーロッパで始まったことから、これらのワイン生産国は「旧世界(Old world)」と呼ばれます。一方、オーストラリアをはじめとする南半球の国々や米国はヨーロッパからの移民がブドウの苗を持ち込み、ワイン作りを始めたことから「新世界(New world)」と呼ばれています。

新世界のワインメーカーたちは、旧世界のワイン作りに「追いつけ追い越せ」と学び、高品質のワインを作り出すことに成功しました。それだけではなく、新世界ならではの合理性、生産性を実現しています。

【Drink now styleのワイン】

オーストラリアワインは「新世界ワイン」の代表格ですが、オーストラリア人の9割以上がワインを購入して48時間以内に消費するという市場の特性もあり「購入後すぐに飲んでおいしい」ワイン作りを得意としています。ワイン関係者の間では「Drink now style」と呼ばれていますが、リカーショップなど一般的な小売店で売られているワイン多くがこのスタイルのワインと言えます。

 

【新世界風ワインを旧世界で生産】

良いワインをセラーで保存し、飲み頃を待つ楽しみもありますが、日常の多くの場面で「Drink now style」のワインの手軽さや価格と品質の安定感は必要とされています。

面白いことに、このスタイルのワインは旧世界のワイン生産国でも人気となりフランスのワインメーカーが新世界風のワインを生産するようになりました。先日テイスティングした「Les Jamelles」のカベルネ・ソービニョンはまさにそのひとつで、ブラインドテイスティングではオーストラリア産と間違うほどでした。さらに、栓はコルクは使わずスクリューキャップで、小売価格でも15豪ドル(約1400円)という低価格にも驚かされました。

 

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