第146回 TYRRELL's WINES

先日、面白い番組を見た。イギリスの食と色彩に関する科学番組で、食品・飲料の色が人間の味覚や食欲に与える影響を調べており、その中で、白ワインのピノ・グリージョに赤い食用着色料を混ぜて赤ワインに似せたものを色の濃淡で数種類用意し、それらの銘柄を当ててもらうという企画があった。

パネリストはワイン評論家が6人。全員、真剣に香り・色・味を確かめ回答したが、そのワインが実は白ワインであるピノ・グリージョだとわかった人は誰もいなかった。ワインには着色料の量によって薄い着色のものと濃いものがあるが、すべて同じピノ・グリージョだ。その色を真剣に見ながら「これはカベルネ・ソービニョンだ」などと話し合っていた、評論家たちが真相を聞かされた時の反応は、ただただ苦笑いだった。

ワイン評論家にとっては意地悪なこの企画だが、人の味覚がこれほど色に左右されていることが面白い。また、意外と白ワインも赤ワインどと思い込めば、赤ワインの味がするのかもしれない。そもそもピノ・グリージョはピノ・ノワールの突然変異でできた品種なので味が似ていても不思議ではない。最近、ピノ・グリージョを飲んでいなかったから、早速試してみよう。会社帰りにTYRRELL's WINESのピノ・グリージョを見つけて購入した。

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