第198回 Taltarni Vineyards & Winery
【Taltarni Vineyards & Winery】
339 Taltarni Road Moonambel VIC 3478
TEL:+61 3 5459 7900
http://www.taltarni.com.au/
昨年末から涼しい夏が続いている。ハンターバレーのセスノックでは観測史上最も寒い12月を迎えたそうだ。2006年、07年の干ばつといい、昨年から続く多雨・冷夏といい、豪州の気候はいつも違った印象がある。
このような気候の変化は、ブドウと同様にワインの出来も左右することになる。干ばつは農家とワインメーカーにとって試練だが、その年を印象付ける大きな出来事でもある。また、多雨はブドウの生育には良いが、実が太って糖度を増してくる収穫期前にはあまり望ましくない。豪州のワインは醸造過程で一切の人工的加糖を認められないので、十分に糖度のあるブドウが実らねばならないからだ。
さて、このような気候の変化が大きかった年のワインを飲み比べてみるのも面白いと思い、干ばつの年のワインを酒屋で探した。ワイナリーに直接出向けば、06年のビンテージも残っているかもしれないが、一般の酒屋では入れ替わりが激しいらしい。06年どころか、07年ものもほとんど売っていなかった。もちろん、それだけ長期間保存できる良質のワインなので、価格も少々高めだ。
今回は、「Taltarni Vineyards & Winery」のカベルネ・ソービニョンを試してみた。やはり開けて間もないと、ワインが「固い」感じがするからいわゆる「閉じた」状態だったのだろう。デキャンダージュでずいぶん柔らかな印象にはなったが、少し後味のタンニンが強い辛口なので「Earthy」なワインが好きな人にはお勧めだ。
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