世界の食品大手、豪の製造コストは高すぎ!
マースやネスレ、ペプシコなどの多国籍食品製造大手は、オーストラリアでの高騰する光熱費や賃金上昇により製造コストが高くなっていると厳しく警告した。両社のほか、プロクター・アンド・ギャンブルやユニリーバなども含む大手食品サプライヤーは、スーパーマーケットの価格吊り上げ問題をめぐる議会上院での調査に提出した書面で、オーストラリアは世界でも最も事業コストの高い国の1つだと主張した。
全国紙オーストラリアンによると、各社はオーストラリアでのコストについて、ガス料金は300%上昇し、賃金は上がり続け、輸送費は過去3年間、年率11%で上昇していると指摘。利益が圧迫され、賃上げや設備機械、人材への投資が困難になると訴えた。
マースは、事業を展開する世界約70カ国、130以上の工場の中でもオーストラリア国内にある6工場は特にコストが高いと指摘。賃金や国内の原材料コストの高さ、原料・素材を輸入する際のサプライチェーン(供給網)の長さが背景にあるとした。
ケラノーバ(ケロッグ)も、オーストラリアは事業を行うのが「難しい」国で、高コストが実現性を脅かしているとした。
大半のサプライヤーが製造コストの高さを指摘し、アルバニージー政権が掲げる国内製造業強化の野望に影を差した。
財界団体オーストラリア産業グループ(Aiグループ)は、企業の投資を促進する一貫性のある枠組みが必要と訴えた。
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