【2022年農業食品重大ニュース1位】食品価格高騰、コスト吸収が限界に 企業も消費者も困惑
食品価格の高騰がオーストラリアの消費者や企業を悩ませた1年となった。食品・飲料の消費者物価指数(CPI)は今年第3四半期(7—9月)に前年同期比で9%上昇し、過去16年間で最も高い伸び率を記録した。ウクライナ情勢に伴う原材料高や燃料高に加え、金利の上昇や労働力不足、洪水災害などが複合的に引き上げ圧力となった。サプライチェーン(供給網)の各所のコスト吸収は限界に達し消費者に転嫁された格好で、自衛する消費者は購買行動を変えた。一方で小売各社は顧客の流出防止が課題となり、あえて一部を値下げする戦略をとった。【ウェルス編集部】