地声人語・湖城の窓から- vol.498
【地声人語】
マスクを着けなくなって久しいです。人々はすっかりマスクの存在を忘れたようで、地べたに座ってランチを食べ、店は人でひしめきあっています。日本の友人にその様子を動画で送ったら異世界のようだと言われました。正直、マスク無しにはまだ若干の違和感が残っている筆者はまだ、異世界人にはなれないようです。(花坊)
飲み会に出なくなって久しいです。以前は仕事が終わったら、繁華街に繰り出しておいしいものを食べるのが楽しみでしたが、今はそんな気も失せました。豪州はまだしも、日本の飲食店が本当に心配です。これが日本なら、業界支援のためにも外食したいところです。筆者はまだ、日本政府に従順にはなれないようです。(西嵐)
たばこを吸わなくなって久しいです。何度か禁煙失敗の経歴を重ねてますが、今回はよほどの気合いを入れて決心した、という訳ではなく、いつの間にかやめていたというのが実情です。ただ、あまりにもスムーズに煙のない世界に入った筆者はまだ、非喫煙のメリットを十分感じていないようです。(尋助)
【湖城の窓から】
「自然が相手」
オーストラリア南部で夏が終わった後に降る、1週間で30ミリ程度のまとまった雨を「オータム・ブレーク」と呼びます。播種した土壌にオータム・ブレークが到来することで発芽を促すのですが、発芽が早ければそれだけバイオマス生産量が増加し、穀物収穫量の増加が見込めることになるため、雨のタイミングも重要といわれます。4月25日のアンザック・デーが一つの目安になりますので、今週末から来週にかけて、しばらくは天気予報が気になりそうです。
天気予報といえば、気象庁の発表した直近の3カ月予報。今週の表紙写真にも掲載しましたが、大まかにいって、オーストラリアの北部と南部で雨の確立が例年より低くなりそうです。やっと干ばつが終わったと思ったら、また雨が少ないなんて気が滅入りますが、どんどん高くなる牛の値段も、これで反落する可能性があるとのこと。
以上2つのことをみても、自然の影響を直に受ける農業の難しさを、今さらながらに感じます。(編集長)
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
米穀物メジャーのブンゲが出資したビクトリア州のAAP。果たしてこの会社、何をする会社でしょうか?(答えは記事中に)