ニンジンの甘み
日本の青果業界の専門家と一緒に、オーストラリアの野菜加工場を訪問する機会があった。その専門家は、ニンジンの加工場で出された1本をかじると、「甘みが足りない」と一言。聞くと野菜の品質の問題ではなく、サイズからも収穫時期が早いのではと分析していた。
彼によると高い品質の作物を生産することもセールスポイントとなるが、一定の品質の作物を、安定して生産することがより重要だという。商品に「ハズレ」の可能性があれば商売にならない。日本の農家は、毎日の気温をはじめさまざまなデータを取り、すべての作物が「アタリ」になるように生産するのだそう。気まぐれなお天道様に振り回される農業というのは、昔のイメージだった。
考えてみると、安定して結果を出す大切さというのは、何も野菜の生産に限ったことではないだろう。いつの日か自分自身「ハズレなし」と胸を張って言えるようになりたいものだ。(尋助)
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