スイカ論文

シドニー中心部のスーパーで大学生に卒業論文用アンケートへの協力を頼まれた。カットスイカを試食して、ミントの葉の有無や工場出荷日がパッケージにあるかの有無などによって購買意図が変化するのかという調査らしく、10種類近くの製品を試食した。甘くておいしかったが、多少ミントが付こうが、表示が親切だろうが、正直中身は同じスイカなので購買意欲は変わらない。むしろ後半になるにつれ胃がタプタプになり、ギブアップしたくなる。

5分程度の調査と言っていたが、既に20分以上たっている。明らかにリアクションが薄くなり「5.どちらでもない」にマルをつけまくる筆者と、その様子を見て明らかに「ヤバいな」という表情を浮かべる大学生。筆者も学生時代に似たような研究をしていたので、自分の仮説とまったく異なる回答のアンケート結果に焦る気持ちはとてもよく分かる。商品を出す順番と量に気をつけた方が良いとアドバイスしたが、果たして彼女の論文の結果はいかに。(松子)

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