ブッシュフード
オーストラリアで最近、先住民アボリジニの伝統的な食材「ブッシュフード」が注目を浴びている。カンガルーなどの肉類や、ハーブ、野菜などさまざまで、当地で人気の料理コンテスト番組でも、出場者がこぞってレシピに取り入れている。
ただ、需要が供給を上回り続けている中、ブッシュフード産業に携わる人のうち先住民が占める割合は10%に満たないという。根強く残る人種差別や不信感によって、先住民の参加が制限されているとの見方もある。また商業的に生産するに当たり、栽培方法や用途など、これまで守ってきた伝統的知識を共有することに抵抗がある先住民もいるようだ。
レストランでブッシュフードが出るとちょっとクールだな、とさえ感じていたが、食べるこちら側への伝統教育も必要かもしれない。国民の間で、ブッシュフードブームが迷走しないための模索が続きそうだ。(岩下)
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