第323品 マッケンジーズ・フーズの黒粒コショウ

空の容器はリサイクルへ。[vkExUnit_ad area=more]価格は6豪ドル(1豪ドル=81円、調査当時)

2021年も残すところあと1カ月を切りました。新型コロナの規制も緩和方向にあった中で、新変異株「オミクロン」が出現するなど、まだコロナ前の安定した生活には戻れそうもありません。

でも、不安がっているばかりではありません。巣ごもり生活を楽しく過ごそうと、日本でもオーストラリアでも自炊を始めたり、自宅でパン焼きなどを楽しんだりする人が増えました。そんな人たちの強い味方となるのが1852年創業のマッケンジーズ・フーズです。

ビクトリア州メルボルン郊外を拠点とする同社は、乾物を扱う食品会社。豆はヒヨコ豆や黒豆、レンズ豆など30種以上を取り揃え、粉系も小麦粉やベーキングパウダー、乾燥イースト菌、ゼラチンパウダーなど多種多様。料理に疎い筆者には、何に使うのか見当もつかないクエン酸や酒石酸といったものも販売中。さしずめ食材界の東急ハンズといったところなのでしょう。

創業170年になろうとするマッケンジーズですが、持続可能性にも強い関心を示します。プラごみ削減を目指すオーストラリア包装契約組織(APCO)に加盟し、エコ社会の実現に尽力中。ただ、APCOのスコアカードでは、同社のリーダーシップ評価は今一つ。それもそのはず、顧客に向けて「リサイクルに参加したいなら、地元自治体かスーパーに問い合わせることをお勧めします」なんて他人任せな態度です。老舗ならではの鷹揚さなのかもしれません。

写真は同社の黒粒コショウ。味にも疎い筆者でも分かるほどのフレッシュさ。(尋助)

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