オセアニア農業の歩み「釣り合わない価格」
2025/26年度シーズンに向けたオーストラリア各社の生産者乳価が出そろいました。一見すれば小幅ながらの上昇ですが、干ばつ、洪水、飼料高騰という三重苦にあえぐ現場にとっては、まったく釣り合わない価格と受け止められています。
特に注目されたのが、業界最低水準の価格を提示したフォンテラのオーストラリア部門です。同社は、乳製品の大半が輸出され、国際市況と為替の影響を強く受けるニュージーランドでは、10豪ドルの提示を行いましたが、オーストラリアでは8.60豪ドルという「抑えた」価格となりました。一方、農家の経営負担はかつてないレベルに達しています。
さらに、乳製品全体の供給量が減少傾向にあることも見過ごせません。干ばつや洪水、構造的な人手不足により、生乳生産量は2000年代初頭のピークから約30億リットルも減っており、来季もさらなる減少が見込まれます。皮肉にも、こうした供給ひっ迫が価格の底上げ要因として働く可能性も指摘されています。今月は、この生産者乳価に関する動向に注目していきます。
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