第478品 ヘンプ・ハーベスツのヘンプシードオイル
近年、世界で人気急上昇中のスーパーフードに、ヘンプシードオイルがあります。ヘンプ(麻)の実から純粋な油脂成分のみを抽出したもので、栄養価が高く、抗酸化作用を持つことで日本でも注目を集めています。今回は、地球上でも有数の澄んだ空気と水に恵まれたオーストラリアのタスマニア(TAS)州でヘンプシード製品を生産するヘンプ・ハーベスツを紹介します。
ヘンプシードは高たんぱくな上に、すべての必須アミノ酸を備えるほか、食物繊維やミネラルが豊富です。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が、理想的な3対1の比率で含まれていることも特徴。低アレルゲンのため、どんな食事にも取り入れられることが魅力の1つです。さらにヘンプ・ハーベスツは、スーパーフードとして有名なチアシードやフラックス(亜麻仁)シードと比べ、たんぱく質が2倍含まれている点に目をつけ、プロテインパウダーも生産しています。
同社によると、TAS州には豊かな沖積土があり、夏場は涼しく乾燥した日が長く続くため、ヘンプ栽培には理想的だといいます。また同社は、オメガ3を豊富に含むフィッシュオイルへの需要が高まっていることについて、水産資源を危機的な状況に追い込んでいると指摘し、ヘンプシードは「海を枯渇させないオメガ脂肪酸」だと主張しています。
ヘンプシードオイルは熱に弱いので、サラダなどにかけて冷たいまま食べる必要があります。ただ、ちょっと草っぽい独特なにおいが気になる人は、納豆に混ぜると簡単に栄養を摂取できてにおいも消せておすすめ。価格は1瓶250ミリリットル入りで13.99豪ドル(1豪ドル=約96円、価格は調査当時)。手軽な栄養強化方法として有効活用できそうです。(岩下)
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