湖城の窓から「公正な議論?」
農地における再生可能エネルギー発電所の開発を巡り、ビクトリア州で混乱が生じているようです。
2023年に州政府は、最大3,400メガワットの再生可能エネルギー発電所を建設することを可能にするため、同州とニューサウスウェールズ州を結ぶ送電線「VNIウエスト」の敷設を認可しました。
また、農業コンサルタント会社RMCGが、同事業が地域に及ぼす影響を協議するコミュニティー会議(CRG)の運営議長に任命されました。同社はVNIウエストの環境や農業面の評価も実施しています。
ここで問題になっているのが、RMCGが州内で太陽光発電所の建設を進める企業からも、開発許可を得るためのアドバイザーとして報酬を得ていることが発覚したことです。農業界は、「開発推進企業から資金を受け取っている会社が、『農業への影響は軽微』などと判断しても信頼できない」と反発しています。
VNIウエストの評価事業などは別会社が受託した後に、RMCGに下請けとして外部委託したことが原因のようですが、建設開始が26年上旬に予定されている中で、躓きを見せています。
RMCGは「議長の役割は公正な議論を促進すること。独立性に留意する」としていますが、果たしてこの言い分は受け入れられるでしょうか。(編集長)
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