すみ分け
余計なお世話だが、近所のスーパーのIGAが経営危機に陥るのではと心配している。週末でさえもガラガラで、大手2社ほど垢ぬけておらず、照明も心なしか暗めの店だ。だがアルバイトたちの教育が行きとどいており、気分よく買い物ができる筆者のお気に入り。
問題はそこから200メートルほど離れた場所に、業界の巨人ウールワースがオープンしたこと。開店日には市長が来訪し「コミュニティーの要望に応える」と歓迎スピーチ。地元紙は「大ブランドが地域にサービスするのは素晴らしい」と持ちあげた。昔から地域に根ざす、あのIGAは無視されている。
だが、当のIGAの中国人オーナーに聞いてみると「あまり影響はないね」と平然だ。本当か? と思いつつ、その後平日の朝に訪問して疑念は氷解。隣接する高校の生徒たちが朝ごはんやランチを求め大行列。彼らといつも見かけるお年寄りたちが手堅い固定客なのだろう。低空ながらも安定飛行のようだった。(尋助)
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