第438品 ハーバート・アダムスのキッシュ

ずっしり重みがあります

オーストラリアの国民食といえばパイが有名です。王道のミートパイから、英国由来のシェパーズパイ、ニュージーランド(NZ)のヒプキンス前首相が大好きなソーセージロールなど、さまざまな種類があり、スーパーマーケットの冷凍食品コーナーには老舗パイメーカーのパイがずらりと並びます。

今回紹介するハーバート・アダムスも、そんな古株のパイメーカーの一つ。パイのパイオニア(pie-oneer)と自負する同社は創業112年で、社名でもある創業者のハーバート・アダムスさんが、1909年に英国からオーストラリアに移住した際にベーカリーをオープンしたところから始まりました。パイだけでなくケーキやペストリーなどいろいろな食品を販売し、1970年代後半には直営店が60店舗に増えるなど大きく成長しました。

パイやペストリーの要となるのは、サクサクとしたパイ生地。同社の商品群の中でもこれが存分に生かされているのが、冷蔵のキッシュです。日本ではデリやカフェでカットされたキッシュを見ることが多いかもしれませんが、オーストラリアではスーパーマーケットでホールまるごと購入でき、サラダを添えて簡単なファミリーランチにすることが多いです。

ハーバートのベーコン・チェダー・ズッキーニ味のキッシュは、フィリングが濃厚で食べ応え抜群。価格は18豪ドル(1豪ドル=約98円、価格は調査当時)で、たっぷり5人分あるので、小さくカットすればホームパーティーでも活躍しそうです。(岩下)

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