三角食べ
日本の食育では、昔から「三角食べ」が推奨されてきた。ごはん、おかず、汁物を順番に、三角形を描くように満遍なく食べる方法で、ひとつに偏らずによくかんで食べられるというメリットがあると言われている。
一方オーストラリアの食事は、日本のように主食、主菜、副菜、汁物で構成されておらず一品物が多いので、ひとつに集中して食べる「ばっかり食べ」だ。そのため、和食になじみのないオージーを自宅に招き、複数の小鉢やわんに入った和食を目の前に並べると、必ず困惑げに「スープ(味噌汁)から飲めば良いのかしら?」と聞かれる。順繰りに提供されるフランスのコース料理になぞらえようとするのだろう。
逆にカレーを器に山盛りにして出すと、すんなり楽しんでくれる。こちらとしても、材料を鍋に放り投げて煮込むだけだし、何品も手間暇かけて作らずに済むし、日本の「ばっかり食べ」カレーばんざい。(岩下)
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