アップサイクル
農業界や食品業界で環境に対する意識が高まる中、アップサイクルというコンセプトが注目されている。アップサイクルとは、従来であれば捨てられる廃棄物に、付加価値を加え新しい製品に生まれ変わらせること。食品ロスを原料に酒を醸造したり、化粧品の余剰を絵具に転用したりする例がある。
モナシュ大学がこのほど、ワイン用ブドウの破砕廃棄物をアップサイクルする研究を始めたという。破砕されるブドウは全国で年間100万トンを超え、重量の約20%が廃棄される。この廃棄物、つまりブドウの皮には生活習慣病の予防に効くというポリフェノールなどが豊富に含まれ、栄養補助食品としてアップサイクルできる可能性があるらしい。もっと身近に天然着色料としても有効活用できると研究者は言う。
ということは、つい飲みすぎてこぼしてしまったワインのシャツのシミも、そのままオシャレなデザインとして着続ければ、立派なアップサイクラーの仲間入りか。(尋助)
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