代替食

友人が家でウニ丼を振る舞ってくれると言うので行ってきた。ウニはオーストラリアでも高級食材の一つなので、太っ腹な友人だ。出てきたのは丼ご飯に黄色いウニがたっぷり載り、のりとワサビもついている。一口頬張るとウニの香りが口に広がった。だが、何かが違う。食感も水っぽい。

実は友人が使ったのは日本で話題の「ウニのような豆腐」だ。豆腐にウニピューレをまぜた商品で、まるでウニのようでおいしいと評判だったのでお土産で買ってきてくれたらしい。価格は日本円で約300円で、激安ウニもどき丼だが、これはこれでおいしかったので満足だった。

オーストラリアでも物価が上昇した影響で食事を抜く人も増えてきている。アイデア商品に長けた日本の食品会社には、こういった高級食材の代替食をどんどん開発してもらい、オーストラリアに輸出したら、少なくとも同じく日本で今話題のコオロギ食よりは売れると思うのだが。(花坊)

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