第185回 2つの違和感

オーストラリアではこの1週間、どのメディアを見ても原子力潜水艦のニュースでもちきりだった。オーストラリアと米国、英国の3カ国首脳が、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に関する詳細な計画を発表したことだ。筆者はこれらに関して、オーストラリア国内の一連の動向を、2つの違和感を抱きながら見ていた。それは、「世論を扇動するメディアの動き」と「安全保障を巡る意思決定権」について、の2点だ。詳しく述べてみよう。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について