食と寿命の微妙な関係
日本は食文化が世界で最も進んだ国の一つだろう。料理を芸術作品と見立て、見栄えから盛り付ける皿まで、その奥深さには敬服させられる。全国津々浦々の郷土料理の多彩さにも目が眩むほどだ。
だが一方で、食文化の奥深さと、民族の健康度や寿命は大して関係がないのではないかと感じている。砂漠にすむベドウィンや氷の上に住むエスキモーは野菜どころか、肉しか食べない。だが健康的に生活している。こちらオーストラリアでも、野菜嫌いで、甘いものと肉しか食べない健康な高齢者を何人か知っているし、食パンとピーナツバターが主食で、あとはハンバーガーというオージーの若者も多い。それでも、オージーの寿命は日本人とほとんど大差ない。日本人は寿命は長いが、健康寿命は短いと指摘する人さえいる。
こうなると、一体何が正解か分からなくなってしまう。人間の身体の方が、その土地や食べる物に適応してくれるのではないか。こちらがファストフードを食べる言い訳にしたいのかもしれないが。(西嵐)
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