海と人の共存とは
夏らしい休暇を過ごそうと、年末にクイーンズランド州のウィットサンデー諸島を訪れた。グレートバリアリーフやホワイトヘイブンビーチ、ハミルトン島などが有名な地域だ。沖合のシュノーケリングスポットで、水底に揺れる淡い桃色のサンゴ礁やカラフルな魚の群れを見てはため息をこぼし、ホワイトヘイブンビーチでは真っ白な砂浜と澄んだエメラルドグリーンの海に歓声を上げた。ハミルトン島ものどかで心地よいリゾート地だった。
そんな美しいこの地域だが、昨年3月にはサイクロンによってサンゴ礁もリゾートも甚大な被害を受けた。一部リゾートは今でも閉鎖中だという。懸念は天災だけではない。昨今サンゴ礁の白化が問題となるが、シュノーケリングスポットに押し寄せるクルーズや白い海岸線にずらりと並ぶツアーボー
トを見ると、いつまでこの美しい砂浜やサンゴ礁が見られるのだろうかと考えずにはいられなかった。
絶景を見たいという願望と、現地を訪れることでその絶景が破壊されていくという矛盾を考えさせられた旅行だった。(十蘭)
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